2017年5月23日火曜日

第31回人工知能学会全国大会の発表から人工知能研究者のネットワークを作ってみた

5月23日から26日の間名古屋で第31回人工知能学会全国大会が開かれています.
とりあえず,せっかく人工知能研究者が一同に介す場なので,人間関係を調べてみようということで, 人工知能研究者のネットワークを作ってみました.
共著が一つでもある人をリンクでつないだ図になります.


とりあえず,全体像はこんな感じ.
いくつか大きなコンポーネントに分かれています.
人工知能なんという小さな分野でも一枚岩じゃないですねw
とはいえこれを見ても,何も情報が無いので,上位5コンポーネントについてどんな研究グループがあるのかを見てみましょう.

抽出された最大コンポーネントがこちら.
西村先生,本村先生という産総研人工知能研究センターのメンバーと電通大長井先生,中村先生,立命館谷口先生,玉川大の大森先生などが入っています.機械学習,認知,サービス工学とかその当たりが中心でしょうか.
いくつかのグループがブリッジとなる人を介して一つのコンポーネントになっていることが分かります.


次に大きかったコンポーネントはこちら.これは見るからにソーシャルウェブ関係の人達が中心ですね.インタラクションや科学技術社会論が繋がっているのがなかなか興味深いですね.
確かに,その辺と近い気がする・・・


ここに出ている右側のグループは伊藤先生を中心としたマルチエージェント系のグループですね.左側は音楽情報系のグループのようです.一見大分違うグループにも見えますが,北原先生がコネクションとなっているようです.


こちらは大阪大学の沼尾先生らを中心とした研究グループと関連するところでしょうか.データマイニングとか知識アーキテクチャの研究家と思います.

 こちらは明らかに松尾先生を中心とした深層学習グループでしょうね.
ディープラーニングブームを考えると,ここが一番大きいかなと思ったのですが,意外とそんなことはありませんでした.

というわけで,人工知能学会全国大会における共著関係から,どんな研究グループがあるのかを見てみました.
とはいえ,2000人近く参加している学会のため,私自身もあんまり研究内容をよく知らない先生も多いため,見当違いのことを書いているかもしれません.
間違いがあったら,メールまたは,twitter(@toritorix)までご連絡ください.


せっかくデータを作ったので,ネットワークデータは公開しておきます.
ネットワークデータのダウンロード
間違いを発見したら教えてください.

なお,データはJSAIのプログラムページからぶっこ抜いて処理しています.
同姓同名の人は同一人物として扱われているので,もしかしたらその辺で間違いはあるかもしれません.

こちらもどうぞ.
第31回人工知能学会全国大会で発表数が多い研究者をランキングしてみた.

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