2016年2月1日月曜日

2006年の節分まで恵方巻なんてなかった!?クックパッドデータを使って調べてみた.

節分が近づいてきました.
で,最近は恵方巻きとか太巻きとか節分に食べる訳ですが,子供の頃そんな風習無かったよな~としか思えない.

マスコミに踊らされているとか,コンビニ戦略だ,とか色々言われているけど,一体いつから恵方巻きとか太巻きとかが節分に食べられるようになったのか気になる.
というわけで,クックパッドとNIIによって提供されているクックパッドレシピデータを使って調べてみた.データは1998年から2014年まである.

とりあえず,レシピのタイトルに「恵方巻き」「太巻き」が入っているレシピを検索し,いつ投稿されたのかを調べる.ただし,全体の投稿数と比較しないと何とも言えないので,
「一日に投稿されたレシピの内,恵方巻き・太巻きが含まれている割合」
を各日ごとに検出してみた.



ちゃんとピークは2月ごとに訪れているらしい.
んでもって,最初のピークは2003年2月.

う~ん,2003年より前はクックパッドのデータにどれほど統計的意味があるか分からないレベルなので,何とも言えないかな.
ただ,別途調べた「雑煮」だと2000年からピークが出ているので,それに比べるとやはり節分に太巻きという風習は2000年代初頭はそれほどメジャーなイベントでは無かったのかも知れない.

なお,恵方巻のみだと2006年が初出.恵方巻きという言葉自体は2006年くらいから使われ始めたもののようだ.
それまでは一件もレシピがないみたいだけど、誰がこの名前つけたんだろう?




というわけで,思ったより太巻きを食べる風習というのは昔からあったみたいだけど,恵方巻きと言う言葉は最近メジャーになったものらしいということが分かりました.

クックパッドのデータ,近年の食文化の変化を見るには適しているのかも.
論文にはなりづらそうだけど.